北九州 八幡で矯正するなら、あつし矯正歯科ひろみ小児歯科へ

2025.01.08 矯正歯科 NEW

矯正治療の方針の立て方 うけぐち(反対咬合)その2

こんにちは、北九州、八幡の矯正歯科、あつし矯正歯科ひろみ小児歯科、院長の原です。
前回はうけぐちのその①、歯の問題で起こるうけぐちについて記載しましたが、今回は骨格的な問題によるうけぐちについて書いてみましょうnikkori

実はこれが一番厄介なものになります。それは成長が大きく関わってくるから。いわゆる思春期成長です。概ね中学生くらいで起こる思春期成長、この時に身長も伸びると思いますが、下あごもこの時期に伸びるのです。この伸びが通常の成長よりも大きく伸びてしまうことで、骨格的な問題が起こる、もしくは強くなってしまいます。これが骨格性下顎前突症です。さらに右や左など、側方の偏位も併発する場合もあります。これにより審美的なコンプレックスを持つ方も多く、改善するには外科的な処置を併用した矯正治療が必要になります。

しかし、このような成長を幼少期から予測することは難しく、これが”厄介”と表現した理由になります。思春期成長で下あごがどこまで成長するのか、これは誰にもわかりません。検査をして分析をすればその時の状況は分かるものの、骨格的な問題があればその後の成長も心配しておく必要があるし、問題がなければ恐らく大丈夫だろうというくらいしか分からないのです。遺伝的な背景は大きく関係する部分ですので、一つの予測の材料にはなりますが、確実なものではもちろんありません。実際予想を大きく上回る成長をしてしまう場合もあれば、全く問題なく成長が終わる場合もあります。

そして、その成長をコントロールすることも難しいというのも大きいところです。チンキャップという下あごを押さえる装置もありますが、成長抑制は期待できないと考えていただいた方が良いでしょう。効果としては”前に出るのを下向きに変える”こと。伸びるものはどうしても伸びてしまいます。

つまり、骨格性の下顎前突がある方の治療を思春期成長期にII期治療を開始するのはとてもリスキーだということがお分かりいただけると思います。この時期に治療を開始すると、治療中に下あごが伸び、始めに立てた治療計画が完全に狂ってしまうのです。そして治療計画を大幅に変更したり、場合によっては外科矯正治療として転医をして治療をやり直す必要があることも。そうならない様に、当院では骨格的な問題がある場合は中学生頃の思春期成長期にはII期治療は行わないようにしています。

ではどうすれば良いのか。基本的には前回のうけ口 その1と同様に前歯が生え変わったところでI期治療を行います。そして成長終了まで待って必要であればII期治療を行うことになります。このII期治療の時に場合によっては外科矯正治療が必要になる場合もあるでしょう。外科矯正長は健康保険適応になるため、3割負担での治療が可能ですが、残念ながら当院では行っていないため、他院をご紹介となってしまいますが、矯正治療のみで治療が可能であれば当院でも大丈夫です。骨格的な前突の程度、反対咬合の程度によってはI期治療を行わず、II期治療で一回で治すという判断の方が良い場合もあります。症状次第で判断していくことになりますので、まずは一度診せていただければと思います。

ということで、今回は骨格性の反対咬合について書いてみました。どうしても一般的な話になってしまいますが、このことを踏まえて、それぞれの治療の方針を検討していくということでご理解いただければと思います。
それではまた次回byebye
こんにちは、北九州、八幡の矯正歯科、あつし矯正歯科ひろみ小児歯科、院長の原です。
前回はうけぐちのその①、歯の問題で起こるうけぐちについて記載しましたが、今回は骨格的な問題によるうけぐちについて書いてみましょうnikkori

実はこれが一番厄介なものになります。それは成長が大きく関わってくるから。いわゆる思春期成長です。概ね中学生くらいで起こる思春期成長、この時に身長も伸びると思いますが、下あごもこの時期に伸びるのです。この伸びが通常の成長よりも大きく伸びてしまうことで、骨格的な問題が起こる、もしくは強くなってしまいます。これが骨格性下顎前突症です。さらに右や左など、側方の偏位も併発する場合もあります。これにより審美的なコンプレックスを持つ方も多く、改善するには外科的な処置を併用した矯正治療が必要になります。

しかし、このような成長を幼少期から予測することは難しく、これが”厄介”と表現した理由になります。思春期成長で下あごがどこまで成長するのか、これは誰にもわかりません。検査をして分析をすればその時の状況は分かるものの、骨格的な問題があればその後の成長も心配しておく必要があるし、問題がなければ恐らく大丈夫だろうというくらいしか分からないのです。遺伝的な背景は大きく関係する部分ですので、一つの予測の材料にはなりますが、確実なものではもちろんありません。実際予想を大きく上回る成長をしてしまう場合もあれば、全く問題なく成長が終わる場合もあります。

そして、その成長をコントロールすることも難しいというのも大きいところです。チンキャップという下あごを押さえる装置もありますが、成長抑制は期待できないと考えていただいた方が良いでしょう。効果としては”前に出るのを下向きに変える”こと。伸びるものはどうしても伸びてしまいます。

つまり、骨格性の下顎前突がある方の治療を思春期成長期にII期治療を開始するのはとてもリスキーだということがお分かりいただけると思います。この時期に治療を開始すると、治療中に下あごが伸び、始めに立てた治療計画が完全に狂ってしまうのです。そして治療計画を大幅に変更したり、場合によっては外科矯正治療として転医をして治療をやり直す必要があることも。そうならない様に、当院では骨格的な問題がある場合は中学生頃の思春期成長期にはII期治療は行わないようにしています。

ではどうすれば良いのか。基本的には前回のうけ口 その1と同様に前歯が生え変わったところでI期治療を行います。そして成長終了まで待って必要であればII期治療を行うことになります。このII期治療の時に場合によっては外科矯正治療が必要になる場合もあるでしょう。外科矯正長は健康保険適応になるため、3割負担での治療が可能ですが、残念ながら当院では行っていないため、他院をご紹介となってしまいますが、矯正治療のみで治療が可能であれば当院でも大丈夫です。骨格的な前突の程度、反対咬合の程度によってはI期治療を行わず、II期治療で一回で治すという判断の方が良い場合もあります。症状次第で判断していくことになりますので、まずは一度診せていただければと思います。

ということで、今回は骨格性の反対咬合について書いてみました。どうしても一般的な話になってしまいますが、このことを踏まえて、それぞれの治療の方針を検討していくということでご理解いただければと思います。
それではまた次回byebye
ご予約はこちら
PAGE TOP