北九州 八幡で矯正するなら、あつし矯正歯科ひろみ小児歯科へ

矯正について

歯並びやかみ合わせが悪いことを不正咬合といいます。不正咬合があると口元の形がよくないばかりでなく、歯の働きが妨げられたり、歯の清掃が十分できなくなって、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。さらには1本1本の歯にかかる負担が大きくなり、歯の寿命が短くなってしまいます。 歯科矯正治療はこの不正咬合を治し、むし歯や歯周病になるのを防ぎ、発音を明瞭にすると共に食物をよくかめるようにして健康を一段と増進させようとする治療なのです。

I期治療(早期治療)

6歳ごろになると永久歯が生えてきます。一般的にはこの永久歯の咬み合わせが悪い場合に矯正治療が必要になります。例えば上顎の歯が下顎の歯より内側に入っている場合や、どんなにかんでも上下の前歯が当たらない場合、また逆に下の歯が見えないくらい深くかんでしまうような場合です。さらには歯が原因であご自体がずれてしまうような場合も早期の治療が必要になります。

I期治療で使用される主な装置

  • リンガルアーチ
    前歯の反対咬合の治療などに用いる装置です。主に上の前歯を動かすために使用します。
  • 2×4(ツーバイフォー)
    永久歯の前歯と奥歯のみにブラケットを装着し、きれいに並べたり、開咬などの垂直的な噛み合わせの改善を行います。

Ⅱ期治療(全顎治療)

乳歯が全て抜けて永久歯が生えそろったら全顎治療を始められる時期になります。全顎治療ではブラケットという装置をつけて、ワイヤーやゴムの力で歯を動かし、全ての歯がしっかりときれいに並んで噛めるように動かします。また何歳になっても歯は動くので、大人の方でも十分に治療は可能です。

Ⅱ期治療で使用される主な装置

  • メタルブラケット
    1本1本の歯をしっかり並べるために使う
    装置です。
  • コスメティックブラケット
    基本的にはメタルブラケットと同じですが、目立ちにくいように白い素材を使用しています。
  • リテーナー
    治療後の後戻りを防ぐ装置です。当院では目立たないマウスピースタイプを使用しています。

ホワイトワイヤー

全顎矯正で歯を並べる際にはブラケットを貼り、ワイヤーを通します。ブラケットはセラミックなど、目立たない白いものがありますが、ワイヤーはどうしても金属に なってしまいます。このワイヤーも目立たなくならないの?というご要望にお応えしたのがホワイトワイヤーです。金属のワイヤーに白くコーティングをすることで、目立たないワイヤーを実現しています。少しでも目立たなく、と希望される方はご相談下さい。

※コーティングしてあるため、若干滑りが悪く、歯の動きが悪くなる事があります。

※部分的にコーティングが剥げてしまうこともあります。

※稀にホワイトワイヤーが使用出来ない場合もあります。

※若干の追加の費用がかかります。

ローフリクションブランケット

全体矯正では一般的にブラケットと言う装置を全歯に装着し、ワイヤーやゴム、バネの力で歯を動かします。一般的なブラケットには溝があり、メインアーチと呼ばれる、細いワイヤーを馬蹄形に曲げたものをその溝にセットし、さらに細いワイヤー、あるいはゴムで縛り付けます(※1 結紮)。
ローフリクションブラケットとは、この結紮という作業を必要としない、進化した最先端のブラケットです。ブラケットに組み込まれたフタを開閉してワイヤーを着脱できるため、通常、ワイヤーとブラケットを縛ることにより起こる摩擦を無くし、やさしい力でスルスル歯を動かす事ができます。また、このより良い装置を皆様に選んでいただけるよう、費用の面も考慮しておりますので、これまで90%以上の方にお選びいただいています。

  • 一般的なブランケットと結紮(※1)
  • ローフリクションブランケット
  • ローフリクションブランケット

部分矯正

  • 部分矯正治療前
  • 部分矯正治療後

部分的に歯並びが気になる方の為に、当院では部分矯正も行っています。例えば、「前歯の隙間が気になる」「この1本が引っ込めば・・・。」「昔矯正した歯が動いてきた」等々、気になる部分だけ治療したい方へブラケットやプレート、マウスピースなどを使用した、状況に応じた最適な治療法をご提供します。

部分矯正なら少ない費用と短い期間で治療が可能です。しかし実は意外に難しい部分矯正。上下の噛み合わせの関係で歯が思うように動かなかったり、作用と反作用により動かしたくない歯まで動いてしまいます。これらのことを十分理解して最適な力をかけるという、高度な技術が要求されます。部分矯正こそ矯正専門医にご相談ください。

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療(ISA)

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療とは、矯正用のインプラント(小さなネジのようなもの)を埋め込み、それを固定源として歯を動かす方法です。これまでできなかった、伸び出すぎた奥歯を押し込んだり、奥歯を後ろに動かすことが可能になったり、また治療期間を短縮できたりと、さまざまなメリットのある治療法です。観血的処置のため、もちろん必要のない場合には行いませんが、びっくりするほど痛みも少ないものですのでご安心下さい。

矯正用アンカースクリュー(ISA)について

歯を動かすには固定源が必須です。通常は奥の大臼歯を固定源として使いますが、反作用で大臼歯が動いてしまうことがあります。デコボコや出っ歯がひどい場合には、矯正用インプラントが安定した固定源となり、より確実な矯正治療が可能になります。 これまで矯正治療で難しかった開咬(※2)の治療にも大きく貢献してくれます。

※2 開咬とは 
奥歯でしっかり噛んでも上下の前歯がかぶさらない状態のことです。

  • インプラントアンカー
  • ドライバー

インプラントについて

インプラントとは直接骨に埋め込む人工物のことです。歯が無くなって大きく開いた隙間を埋めるのもインプラントですが、矯正用のインプラントは直径わずか1.6mm、長さ6mm程度のものです。埋入には局所麻酔下にて専用のドライバーを使いますが、当院では最新式の電動ドライバーを導入しています。手振れをなくし、埋入速度、トルクを一定に保つことでより安全に、確実に埋入でるようになりました。

メリット

矯正治療では、歯を動かすための固定源が非常に重要です。固定源が不十分だと、前歯を後方に移動するために抜歯しても、大臼歯が動いてしまい、前歯が正しく下げられず、上下の噛み合わせもズレてしまいます。インプラントを使用することで、この問題が解消され、複雑な装置を使わずに大臼歯の固定や後方移動がより簡単に確実に行えます。これにより、出っ歯やデコボコの治療がきれいに行え、治療期間も短縮されます。さらに、以前は不可能だった大臼歯の圧下(※3)も可能になり、開咬の治療もこれまで以上にきれいに仕上がります。必要ない場合には使用しませんのでご安心ください。

※3 圧下とは 
歯を矢印のように歯ぐきの方向に押し込むことで、基本的には伸び出てしまった歯を元に戻すときに行います。

デメリット

埋入時にわずかな痛みを感じることがありますが、予想以上に痛みが少ないと感じる方がほとんどです。骨密度、植立部位の選定、植立時の速度やブレ、喫煙などさまざまな理由で脱落の可能性が約1〜2割ありますが、再埋入は費用負担なしで行いますのでご安心ください。

痛みの研究
予想していた痛みと、実際に感じた痛みの違い

痛みについて

矯正用インプラントは直径1.6mm、長さ6mmの小さなもので、埋入時には麻酔を使用し、ほとんど痛みは感じません。埋入後は痛み止めを服用し、2日後には全く痛みを感じなくなる方がほとんどです。調査では抜歯の痛みと同程度で、実際の痛みは予想より少ないという報告もあります。私も経験しましたが、埋入当日はわずかに痛みがあったものの、翌日から撤去が終わるまで痛みは全く感じず、抜去時も麻酔なしで痛みはほとんどありません。『直接骨に埋め込む』と聞くと不安かもしれませんが、実際の痛みは少ないのでご安心ください。

マウスピース型矯正装置

矯正治療でもっとも嫌がられるのが装置が目立つことです。マウスピース型矯正装置はどうしても装置が見えると困る方、人に気付かれずに治療をしたい方など、審美的な理由で矯正装置を着けられない(着けたくない)方の為に考案された治療法です。簡単な歯の動きであればとても有効な方法ですが、様々なデメリットもある治療法です。場合によってはご希望に添えないこともありますのでご了承ください。

マウスピース型矯正装置とは

マウスピース型矯正装置の方法は歯の型をとり、模型上で動かしたい歯を削り出します。この歯を少しだけ動かした状態の模型を作り、特殊な機械で写真のようなマウスピースといわれる透明な装置を作ります。これを食事や歯磨きの時以外、しっかり使ってもらうことで、模型上で歯を動かした分だけ実際の歯も動いてくれるのです。1つの装置で動かせる歯の量は0.5mm~1.0mm程度。そのため、この作業を何度も繰り返すことになります。

メリット

●目立たない:装置を入れていることが全くと言っていいくらい分かりません。 ●違和感が少ない:マウスピースの表面はツルツルなため、ほとんど違和感はありません。

デメリット

●万能ではない:基本的には部分矯正(プチ矯正)の範囲の治療で、比較的簡単なものに限られます。 ●使わないと動かない・戻ってしまうことも:装置を使わないと、歯は動かず、動いた歯が戻ることもあります。継続して使うことが重要です。 ●虫歯になりやすい:装置が歯を完全に覆うため、歯垢や食べかす等が虫歯の原因に。食後はすぐに歯を磨き、装置を再装着しましょう。 ●歯を削る場合も:必要に応じて、歯をわずかに削ってスペースを作ることがありますが、しみたりむし歯になることはありませんのでご安心ください。

※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

予防矯正

  • 予防矯正治療前
  • 予防矯正治療後

予防矯正は、アゴが小さい、または歯が大きいことで将来的に歯並びがデコボコに乱れる可能性がある場合、早期にアゴを横に広げることで予防的に改善する治療法です。この治療は、将来抜歯が必要になる状態を回避し、できるだけ抜歯せずに歯を並べることを目的としています。予防矯正だけで完全に歯が並ぶわけではありませんが、全顎矯正を避けられる可能性が高くなり、多くの場合は抜歯が不要になります。
治療の適応については、年齢や状態によってできない場合もありますので、まずはご相談ください。

  • 予防矯正上顎
  • 予防矯正下顎

装置と治療法

当院で行う予防矯正はプレート式で、歯列育形成の手法を取り入れています。歯と粘膜の広い部分をしっかり押し広げることで、歯だけでなくアゴの骨を広げます。取り外し可能な装置を毎日使用し、10日に1回ネジを回して約0.2mmの拡大を行います。理論的には1年で7.2mm広がる計算ですが、実際には約2年かかることが多いです。装置をしっかり使用すれば、まるまる1本並びきらないくらいのかなりのデコボコも改善できます。

適応

拡大には年齢制限があり、一般的には9歳までが限界です。個人差はあるものの遅くとも7歳の始めには治療を開始する必要がありますが、お子様の口の中が気になる場合は、6歳までにチェックを受けることをお勧めします。
予防矯正を行わなくても、抜歯や追加の装置を使用すれば、全顎矯正で治療が可能な場合が多いのでご安心ください。当院では、全年齢に対応し、適切なアドバイスを提供します。

歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシルド)

3歳児検診などで、お子様が反対咬合といわれた場合、早期の治療法としてムーシールドという装置があります。ムーシールド治療は比較的早期に噛み合わせを改善することができる治療法で、3歳ごろから治療を開始できます。早ければ半年から1年で噛み合わせが改善します。

治療法は、夜、写真の装置を口の中に入れて寝るだけ。舌を上に上げることと、上唇が上アゴに当たらない様にして上アゴの成長を促進することで噛み合わせを改善しようとするものです。

反対咬合は非常にデリケートな問題で、将来の予測が難しいです。下アゴは思春期に大きく成長し、一般的には上アゴに合わせて成長しますが、まれに下アゴが過剰に伸びて上下の歯が反対になり、お口を閉じていても分かるくらい下アゴが出てしまう場合があります。身長の伸びを予測できないのと同様に、下アゴの成長も予測が難しく、ある程度の傾向はわかりますが、確実ではありません。

早期に治療を開始した方が安定性があるという報告もありますが、骨格的な問題がある場合が多くムーシールドでは改善しないケースもあります。早期治療(I期治療)の後に再度反対咬合になる可能性も考えられます。いずれにしても悩まず、まずはご相談ください。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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